生命はアルゴリズムである 個人という概念が思い込みであるという話

生命はアルゴリズムである 個人という概念が思い込みであるという話

目次

我を越えた先に待つもの

人の悩みの本質を見たときに

『我』自分という概念が生まれたときに

問題が生まれて来ます。

悩む自分がいるからです。

倫理法人会の純粋倫理でもシンプルに言えばいかに我から自由になるかという教え。

今回は私たちが持っている個人という概念が、

実は思い込みで虚像なんだよ~という話を記事にしてみたいと思います。

最近、友人が、

個人は虚像で実在しないんだ!集団しかないんだよ!

と力強く話していたのを聞いて、

なるほど、そうだよなって思ってしまった堀江です。

皆さんはそんな話を聞いたらどう思いますか?

思い込む力を獲得した人類のトレンドの変遷

サピエンス全史では人類の誕生から、

約7~8万年ぐらい前に認知革命と呼ばれる瞬間があり、

虚構を信じることができるようになったと書かれています。

元元、神が中心の時代には『個人』という概念はなく、

人権宣言、産業革命の辺り、

つまり400年前後の歴史のなかで

人間一人一人に重点が置かれるようになったということです。

サピエンス全史では今の人類が他の類人猿を押し退けて、

地上を征服することが出来た理由に

・火の発見

・言語の発明

・虚構を信じること

があると書かれています。

実は私たち人間は自分達が作り上げた虚構(思い込み)を信じることで

団結を作り出し、進化発展してきたのです。

今も続いている考えですが、

『神』という概念がトレンドだった時代から、

『王』という概念が生まれたり、

『国家』や『法律』、『お金』という概念が生まれたり、

今は『個人』が神のように生きることが出来るという信念の元に成り立っている時代であり、トレンドです。

これを人間至上主義というそうです。

面白いのは人間は進化・発展していく生き物なので

今の私たちはまだ進化の発展途上にいるということです。

人間至上主義に忍び寄るテクノロジーの発達

この人間至上主義にたいして待った!をかけるのが今のテクノロジー。

生物学と人工知能の存在です。

生物学では

『生命とはアルゴリズムである』

と定義されていて、アルゴリズムとは

ある条件が来たときに反応をする構造を差し、

インプットに対して決まったアウトプットを行うようになっています。

人間は他の動物よりも複雑に見えるだけで、

この構造は変わらず、

この反応の部分を知能と呼び、技術として研究開発されてきたものが、

人工知能というものです。

最近話題になる人工知能に仕事が代替されていくという話も、

同じアルゴリズムの構造だとどうしても大量の数値データを有する人工知能のほうが

適切な判断を出来るようになり、

知能としての優位性は人工知能に軍配が上がるようになっています。

その為、このまま行くと個人としてのアルゴリズムには価値がないということになり、

人間に価値を置く今の人間至上主義の論理は破壊されることになり、

人間はただデータを集めるための端末に過ぎず、

社会的に無用になっていくということが

ホモデウスでは書かれたりしています。

アンジェリーナ・ジョリーが乳ガンや卵巣がんになりやすい遺伝子の構造を持っていることがわかって、

まだ健康な身体であるにも関わらず、

両方の乳房と、卵巣を切除するという手術を行いました。

彼女は自らの直感や信念ではなく、数値データを選択したのです。

個人と集団は切れない関係にある

数値データを優先させるということも

ひとつの虚構ではありますが、

個人という概念への尊重も社会的な風潮のなかで作られたもので、

多様なアルゴリズムの総合体が一個の生命のように胎動するのが集団です。

集団の舵取りの影響から

個人は自由になることは出来ず、

冒頭で話したような個人なんて実在しないんだ!

という話につながってきます。

日本は元々、個人よりもお家が大事だったり、

天皇を大事にするというような考え方を持っていて、

個人という考え方は少し馴染みにくいところがありました。

ここまでの話はだから個人は集団の奴隷や犠牲になればいいという話ではなくて、

人間は個を越えられるので、

コミュニケーションや心を交流するときも相手と一つになれるし、

集団の描く大きな夢と一つになれると言うことなのです。

実はこれを可能にするためには今のままでは難しいです。

何故ならば知能と心の関係性を説明することが出来ないから。

人間に自由意思があることを証明できないからです。

人間とは何か?

心とは何か?

意識とは何か?

自由意思と決定論の関係とは?

これ等の質問を明確に説明することが出来たとき、

これからの時代に人間とテクノロジーが矛盾なく融合し、

未来を創っていく社会を作ることが出来ます。

本日はちょっと知的な内容で記事にして見ました。

ただよくよく勉強すると感じますが、

日本はアメリカやヨーロッパの創ったゲームの上に乗っている状態なので、

それを大きく包み込む深い知恵が必要だと感じています。

これからの時代を創るゲームを日本から発信する。

そんなことを一緒にやってみませんか?

もし興味のあるかたは一度お話ししましょう!

サピエンス全史に関するノジェスさんの解析もブログで紹介されていますので、是非読んで見てください!

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