静的フォーマットから動的インタラクションへ向かう組織の在り方

静的フォーマットから動的インタラクションへ向かう組織の在り方

昨今ではAIの進化などテクノロジーの進化は著しいものがありますが

これからはAIやデジタル技術が環境とつながっていくことで

環境が人間よりもどんどん賢くなり

人間の知性では毎瞬毎秒変化し続ける環境への理解が追い付かなくなった時代に突入していくと言われ、

この状態を「デジタルネイチャー」と呼んでいます。

変化し続ける環境から情報が多量に生みだされる時代になった時、

そこに生きる人々の情報の消費の仕方も大きく変わっていくと言われています。

デジタルネイチャーの概念を提唱する落合陽一さんは

論文や音楽のアルバムなどの
過去の時間軸に固定された静的パッケージを楽しむことは大きく減っていき

毎瞬毎秒、変化し続ける対象との
動的インタラクション(相互的なやり取り)に変わっていくと
語られています。

組織内における構成員が動的インタラクションになる境地

さて、そんな時代における組織内においても
この動的インタラクションの境地になっていくことが非常に重要だと考えます。

動的インタラクションの人間というのは

・変化に対して心が開かれており、対象とのコミュニケーションのやり取りを継続できる
・やり取りのなかで情報を受け取り自らが変化し続けることができる


ということです。

実際のコミュニケーションにおける情報の消費の仕方も指していますが

自らが相手から動的インタラクションされるに足り得る存在となっているかというのも必要です。

端的に言うと相手や環境を自分の知っている範囲で決めつけて

変化を感じられない・受け入れられないことは致命的になっていくということです。

動的インタラクション=考え卒業

先日、この件に関して令和哲学者ノジェス氏の話を聞く機会があり、

非常に示唆を頂く内容を得たのが

この動的インタラクションの境地というのは

自らの考えを卒業できることが重要だということです。

人の変化を妨げるものは

その人の頭の中に浮かぶ「考え」が行動を止め制限を掛けます。

この考えの起点を制圧することが出来、

いつも毎瞬毎秒スッキリし続ける心の状態になった時、

人は行動で思考し、行動で語ることができるようになっていくと言われていました。

時代の変化スピードが激しくなっていくことで人の心にもより不安が生まれやすくなっていきます。

つまり今まで以上にその人の中にある思考がその人の行動を制限し

お互いの疎通を妨げていくということです。

組織の構成員が自らの「考え」を卒業し、動的インタラクションの状態を持てることは

構成員を教育していく軸として大事なテーマになりそうです。

自分の頭の中に浮かぶ、思考や感情がどんな仕組みで生まれているのか

この原理を理解することはこれからトレンドになっていきそうですね。

本日も御読み頂きありがとうございました。

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