自分の中の不安 資本主義や成果主義のエンジン

自分の中の不安 資本主義や成果主義のエンジン

最近、継続した中期のセッションのご提案や企業の研修のお話など

今まで経験したことがない新しい仕事をいただくようになってきました。

そんな中で改めて自分の中の無意識が意識化されてきたので今日はそんなことを書いてみたいと思います。

目次

改めてやってみてわかる、やったことがないことが不安ということ

改めて様々なチャレンジをしてわかることは

やったことがないことに対して、ワクワクよりも不安がくるんだなぁということ。

特にクライアントさんがプロのかたが増えてきたこともありますが

今まで以上に緊張感のある現場が多く、

新しい取り組みの中で、

お相手の期待に応えられないといけない、

そんなプレッシャーもかかる場面が増えてきました。

これって、僕自身の中に期待に応えたい無意識のエンジンがあるからでもあるのですが、

特にこの社会のなかだと、

一回の商談を逃したら次はない、とか

そんな感覚があるのです。

不安の原因は社会のもっているエネルギーにある

僕が現場で掴まれる不安。

ある意味、ここでミスをしたら命すら落とすような危機の感覚。

現場に入ってしまえばめちゃめちゃ集中するので結果として、

そんなプレッシャーのおかげかいい仕事もできたりするのですが、

さすがにそれが続くと疲れてしまうので、

返って生産性が低下してしまうことを感じています。

僕の今のお仕事が、『どんな条件でも左右されない、尊厳の心のあり方、ライフスタイル』をご提案する 技術者 ということもあり、

改めてなんでこんなに不安なの?と質問をしてみたのです。

すると、自分のなかをみれば、僕のなかにたくさんの条件付けがあることがよくわかりました。

できていないとダメだ。

やれてないとダメだ。

稼げていないとダメだ。

お相手にしっかりと受け入れてもらえないとダメだ。

完璧にやらないとダメだ。

ダメダメダメ、、

頭のなかの考えが多くなって、その不安を覆すように力が入ります。

まさに心の技術者として試されるシチュエーションが来たのです。

よくよく条件を見てみると今の資本主義や個人主義、成果主義が提案するモチベートの条件だなぁと改めて感じた次第です。

不安と不足のエンジンから尊厳のエンジンへのシフトチェンジ

プロとして本気で向き合うためにはお相手の心に的確に寄り添えることが大事であると考えています。

不安のエンジンに僕が掴まれている状態では

勝手に不安を埋めるように力が入ってしまいますから、

お相手の心の一挙手一投足に寄り添えなくなってしまいます。

僕自身もプロとしての責任感があるからこそ、余計に力が入ります。

ある意味、ミイラ取りでありながら、ミイラになっているような感覚です笑

このようなプロセスを通過して感じるのは、今の社会が提案する「こうならないとダメだ!」という共通の観念は非常に強烈だなぁと感じます。

自分もそうだし、人を見てみればみんなそれぞれが不安を抱え、前(と思い込む方向)に向かって走っている構造。

だから、歩みを止めることも難しいのが現代社会。

仲間の助けもちょっともらって、それが作らた観念だとわかって、無意識の不安の心の動きを掴んで、

本来の心の置き場所である尊厳のイメージが精密にできたときに、

その不安から心を下ろすことができました。

この『尊厳』のイメージとはフレデリック=ラルー著の『ティール組織』でも書かれている全体性と同義です。

過去の経験からくる部分観に掴まれているところから、全体性を認識できる全体観へのシフト。

これが、尊厳のエンジンへのシフトチェンジです。

視点が変わった途端に深まる脱力、リラックスの心。

そんな状態になると、ご飯も自然にゆっくり噛んで味わえるようになったりするのだから不思議です。

力を抜いて全体を見渡して一個一個を大切に作業をする余裕が生まれました。

改めて今回の一連で実感したことは今の社会のエネルギーが変化していかないと

本当の意味で力を抜けて全力で自分のもっているものを出すことができる

そんな生き方を当たり前にしていくことは難しいな、ということ。

改めてこの問題意識を共有したいなと思える1日となりました。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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