つながりが拡張・加速する時代その2 つながり=めんどくさいという現在地

つながりが拡張・加速する時代その2 つながり=めんどくさいという現在地

目次

つながりが拡張・加速する時代 その2

前回記事では

時代が今、人間の外側が強烈につながっていく時代にあると書きました。

そんな時代の方向性に対しての人間自体のつながり能力の現在地はどうなっているのかについて

人間のつながり能力の現在地は

『つながり=めんどくさい』

であるというまとめをしました。

今回は何故、特に人と人とのつながりがめんどくさいという考えや感情が、

勝手に出てくるのかについて書いてみたいと思います。

『人がめんどくさい』

という人には必見になります。

人と人とのコミュニケーションは誤解の温床

人と人がコミュニケーションをするとき

皆さんは自分が人と理解し会えていると思っていますでしょうか?

それが理解ではなく誤解であるとしたらどうでしょうか?

例えばこんなシチュエーションを想像してみてください。

ある男性Aさんと女性Bさんがいたとします。

ふと、ある日、Bさんの帰りが連絡もなく遅かった。

そのときAさんが言葉にしたのが、

『どこ行ってたんだ!』

と、語気を強めて言葉が出ます。

その裏には「お前のことが心配だったんだ」

という心配の感情があるわけですが、

表現は怒っているようにも聞こえる訳です。

仕事が忙しくて久しぶりに友達と会ってきたBさんは

帰るなりAさんに怒声を浴びせられ、

『こんなに私が大変だったのに何で怒ってくるの?』

と解釈をするわけです。

この時、二つのズレが生まれます。

一つはAさん本人が

自分の内側の想いをそのまま伝えるのではなく、

表現の形が変わって外に出ています。

これを『表現のズレ』と言います。

これに対して受けとる側のBさんは

Aさんの伝えたいこととは

異なる内容物を受けとる形になっているのです。

つまり『解釈のズレ』が生まれるのです。

上のシチュエーションの場面の続きで、

例えばBさんが仕事のことや友達との背景も話さずに

『どこに行ってたっていいでしょ』

とか返そうものなら、

Aさんはさらに心配が増し、

さら語気を強めて問い詰めるような

コミュニケーションになっていくことは想像が容易です。

ズレがズレを産み、

そのまたズレがズレを生み出す。

本来伝えたかった最初のものは一体何だったのかがわからなくなるなんてことはざらにありますよね。

時間を掛ければわかり合えるのではなく、

時間を掛けるほど、確認すればするほどズレが大きくなってわかり合えなくなる構造なのです。

特に男女。

人と人とのコミュニケーションは誤解の温床であるという認識がないと

コミュニケーションが成り立たないぐらいなのが私たちの現在地なのです。

表現のズレ、解釈のズレはどこから生まれるの

このズレが生まれる背景には私たちの

脳の機能に原因があり、

限定された部分情報しかキャッチすることができないのが

私たちの脳であり、

さらにその人の人生で獲得してきた

価値判断の基準があります。

そのため、それぞれの選択や判断には

その人なりの良かれがあるのです。

実はこの脳の不完全性を正しく理解することが、

これらの現象の突破口になるのですが、

こちらはセミナーでもお伝えしている内容ですので、

ここでは詳しいことは割愛しますが、

良かれが違うということは

自分なりの良かれを外に出しても誤解されるというリスクがつきまといます。

自分なりにやってみたことが、

『何でこれをやったの!?』とか、咎められた経験を持っている人はいませんか?

または自分の想いを頑張って声に出して表現してみたら

全然理解をしてもらえず、

むしろ誤解が生まれて大変なことになったという経験を持っているかたもいらっしゃると思います。

今は余計に価値観が多様化していく時代になっていますので

何かを言えば反対意見に出会いやすいというのが

社会雰囲気でもあるのです。

さらに自分の中のものを出して傷つくぐらいなら

外に出さないほうがいいと黙っていると

今度はそれはそれで

「何を考えているかわからない」とか言われてしまう。

『表現しても誤解されるし

表現しなくても誤解される。』

どうしたらいいんだ!笑

だから、必死にあなたの敵ではないですよと、アピールをする必要がある。

建前の笑顔ばかりが上手になっていくのです。

潜在的に人の良かれが違うことに対して

頭の回転が早い人は

相手の良かれに瞬時に合わせるコトもできるでしょう。

ビジネスの現場ではそんな感覚の応酬かもしれません。

しかし、それをやり続けることは

沢山の我慢と自己犠牲が伴う訳ですから

やればやるほど、だんだんとすり減っていくのです。

だから人がめんどくさくなる。

つながりが増えること、

人とやりとりすることにめんどくささが増えていくのです。

めんどくささに疲れた現代人が接続する小さい画面

そんな人間の機能に基づいたなかでの

つながり能力は

お互いの違いと出会うことが『めんどくさい』を産み出します。

そのためあるめんどくさそうなにおいがしたときに

私たちの意識が接続しやすいのが

スマートフォンなのです。

次回は何故、私たちがふとしたときにスマートフォンに手が伸びやすいのか。

そんな構造について書いてみたいと思います。

本日もお読み頂きありがとうございました。

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