IT後進国と言われる意味

IT後進国と言われる意味

最近は日本がIT後進国という風に言われることが増えているように感じます。

書類などがいまだに紙ベースでやり取りされることや、

デジタル化への変化を妨げる人の意識など、様々な課題があるのだと思います。

そんな中で最近、僕が触れることが多い情報は、

半導体戦争と呼ばれる昨今の中で、日本がどんな立ち位置になっているのかというもの。

日本の半導体シェアは一時期世界の50%を超えるような時期もあり、

アメリカを越えて世界1位となるようなときもあったそうです。

参考記事 「News week 日本版 日本の半導体はなぜ沈んでしまったのか?

しかし、日本の発展を恐れたアメリカ(まさに今の中国と同じような構図)により、

日米半導体協定というのが第1次と第2次で結ばれ、

日本にとって不利な内容での条約が結ばれ、それらを通過する中で、時代の変化のなかで

適応しきれず、バブル崩壊なども重なって、日本の半導体産業が落ち込んでいくきっかけとなったようです。

近年ではアジア諸国の半導体産業に置ける存在感は非常に大きく、

台湾、韓国、そして現在は中国の成長が著しくなっています。

そんな中で日本の半導体シェアは今や世界6%ほどと言われています。

東南アジアや東アジア諸国の台頭などから、日本の存在感がどんどん小さくなっていく現状。

こういった状況や、様々な業務などのIT化などの遅れを通して、IT後進国と言われるのだと思っています。

実際、このようにIT後進国と言われる現状も、僕自身が医療や健康関係の人間だったこともあって、

危機感よりは、ふーんみたいな感じに見ることが多いです。

特に半導体シェアなんて、技術職じゃないし、よくわからんし、ぐらいの世界観でした。

だけど、想像してみると、なかなかこれはすごいことなのだと気づかされました。

これからの時代、ほとんどのモノにインターネットがつながっていくと言われています。

これを「Internet of Things」略して IoTと呼びます。

様々なものがインターネットにつながり、

データが集積され、最適化されていく。

この大量のデータを持てる国が強烈な国力を持つことにつながり、

世界はこぞって半導体の生産能力を競争しているわけです。

IT後進国というのは、私たちと関係のないものではなく、

実は私たちの生活の根っことつながる可能性のあるもの。

私たちの生活が根っこからコントロールされるという未来も大いにあり得る時代に来ています。

今はモノの経済から情報の経済に変わったと言われています。

その情報の伝達や記憶、様々な機能を土台で支えるのが半導体です。

こういった分野のこと、皆さんとも共に考えていきたいですね。

本日もお読みいただきありがとうございました。

perspective496@gmail.com