心理的安全性を創るための研修 出来事から事実と思いを分ける価値

心理的安全性を創るための研修 出来事から事実と思いを分ける価値

心理的安全性を創る研修。

第4回となる今回。

定期的に開催させていただいているみかん訪問看護ステーション様での開催でした。

第4回目の内容は出来事から事実と思いを分けるというもの。

私たちは事実をそのまま見ることができず、

自分の過去の経験を通した思いを現象に投影します。

なので、感情が動くような出来事があったとき、

事実と思いをごちゃまぜにして見ているのです。

感情が動いた出来事から『事実が何か』を抽出することはその方に応じた何かしらの気づきがあります。

沢山の感情が出て複雑に感じていたことが、

事実を抽出してみると、

実はそこには重さがまったくないシンプルな出来事だったことがわかったり。

逆に強烈な感情を一つしか感じていないような出来事だったことが、

実は事実をかき出してみるとそこには沢山の詳細な心の動きがあることがわかったり。

僕たちの場合、共子は前者の気づきが出やすく、

僕の場合は後者の気づきが出やすいということがありました。

私達は日常、仕事や様々な業務をするなかで、

自分が感じている感情にフォーカスすると行動が止まってしまうので、

無意識的に自分の感情を切って、

前に進んで行くことを選択することが多いと思います。

なので、自分が感じている感情そのものを感じきる経験はとても貴重だと考えています。

ワークの中では感情を感じ、表現するための工夫もしながら、

一人一人がしっかりと出来事から事実を分けるという経験ができるようフォローしながらの実施でした。

何度かこれを繰り返していると、自分が出来事にどんな感情や考えを重ねやすいのかを

見つめていくためのヒントになりますし、

事実を抽出するプロセスを通して、重さのない事実とのギャップに気づけば気づくほど、

本人の気づきが深まってくると感じています。

終了後にフィードバックを頂いたことですが、

場での共通言語(今回は「出来事から事実と思いを分ける」)を持てることで、

管理者の方が職員と共に今後持続的に場を育んでいく、

その共通の目指す方向性を持てることも価値があるということがわかりました。

今回も沢山の気づきが溢れる研修でした。

僕たちが何かを提供する側であるという一方的な関係ではなく、

管理者の方も、現場の方も、僕たちも一丸となって、場で成長していくのが、

企業での研修というプロセスなのだなと感じています。

今回もご協力いただいた参加者のみかん訪問看護ステーションの皆様、伊藤玲さん、本当に感謝しています。

研修に関する問い合わせ等も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

本日もお読みいただきありがとうございました。

perspective496@gmail.com