『意味の創造者』としてこれから人間が育てるべきスキルについて ~AIと人間の世界認識の違いから見えてきたこと~
- 2025.02.06
- 徒然

目次
ChatGPTの世界認識と人間の世界認識の違い
ChatGPTにどんな世界認識をしているかを訪ねたところ、情報のベクトル化によって情報の相互関係で認識しているらしい。
そこには時間や空間という概念はなく、物理的な制約がない状態で情報の相互関係の類似性や違いを認識しているらしい。
3次元の模様や形で認識する記号体系をもつ人間はAIと比べると情報認識の精度において低くならざるを得ないかをディスカッションしてみた。

人間にできる「意味を与える力」・「ストーリーを与える力」
chatGPTからの回答は上記のような特性がある以上、人間の認識は「低精度」であると認めた上で、その低精度の模様形から抽象的な意味を見いだす力が優れていると話していた。
意味を与える力。
ストーリーを与える力。
目の前の物事をどう解析するか。
AIの指示方法なども大事かもしれないけど
あなたがどんなこれまでのストーリーをもち
これからどんな美しいストーリーを歩んでいきたいかがあり
常にその視座に基づいた解析力を磨くことはこれから重要な力になると感じた。
『意味の創造者』としての人間の役割
そこに対して議論をさらに深めたところ、
AIからは人間は「意味の創造者」としての役割があると定義してくれた。
しかし意味の創造者といっても、これからAIが進化していけばAIの生み出す価値に対して一般的な個々人の生み出す意味など簡単に埋没してしまうんじゃないか?と問題提起したところ
確かに汎用性のある「意味」ではそうなることを認めた上で、
人間にしかできない意味の設計として、
その人の人生経験に基づいた意味や、対話や共感というプロセス自体がAIにはないということと
これらを通して新しい意味が生まれることで社会ムーブメントとなることや、場の価値というのを強調していた。
個人の過去体験というのは情報として定量化できてしまう感じもするので、
やはり場のなかでの対話や共感というプロセスで生まれる新しい意味の創造が重要であるように感じる。

AI時代だからこそ必要な共通のビジョン・共通の意味
つまり個々人が独立して意味を定義するよりも、
いかに共通のビジョンや共通の意味を定義できるかがすごく大事なんじゃないかと感じた。
それを考えると今の行き過ぎた個人主義や資本主義による個の分断はAIと人間の関係において個人が埋没してしまうリスクがあると思われる。
日本とは?
今の時代とは?
人間とは?
こういった大きい共通の未来ビジョンを育むこと これらをもとにした情報ネットワークの共同体を持つことが意義をもっていくのだろう。
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