組織課題の解決おける担当者の持つべき姿勢~解決策以上に大事な正しい問題意識

組織課題の解決おける担当者の持つべき姿勢~解決策以上に大事な正しい問題意識

組織課題に取り組む人が持つべき何より大事な視点として

課題に対する解決策を提案したり実行する力があること以上に
何故、その組織課題が生まれているのかという
問題意識の追及が重要であると感じています。

アインシュタイン博士の有名なこんなエピソードがあります。
ある記者がアインシュタインにこう質問しました。

記者「地球が残り1時間で滅亡するとしたら
   あなたはその1時間をどのように使いますか?」

この質問に皆さんだったらどう答えるでしょうか?
アインシュタインはこの質問に対して
「55分間を何故地球が滅亡にいたるのかその原因を探り、
残り5分で見つけた解決策を実行します」

と答えたそうです。

このエピソードでは正しい問題意識の重要性を示唆しています。

正確な問題意識に成功すれば
処方する解決策は正確になり

逆に間違った診断をすれば
そこから紐解かれた解決策を実行すればするほど
間違った方向性に向かってしまいます。

円の中心から外側に向かって走ることを想定したとき
もし、その方向性が微妙に1度、2度の角度の違いでも
走れば走るほど、お互いの間はまったく離れていき
最終的にはまったく違うものになりますよね。

伝統ある組織でも最近の時代の流れを受けて
ホスピタリティを推進するだったり
ダイバーシティを推進するだったり
そういった概念を組織に浸透するための部署や役職が生まれてきていますよね。

ただ、これらの部署の方たちに持ってほしいなぁと僕が思うことは
ホスピタリティやダイバーシティを育むために
何を入れるかという解決策以上に
何故、ホスピタリティそのものになれないのか
何故、ダイバーシティそのものになれないのか
という正確な問題意識を追及してほしいと思っています。

逆に職員間でこれらを深めるときには
この何故〇〇になれないのかという
問題意識の共通認識を図れることがとても重要になると思っています。

人間関係の課題は簡単ではないと私たちは考えます。
だからこそ、そこに潜む深い課題の本質に気づくことができたとき
私たちが日々取り組む課題は
決して個人の無力さだったり、対象の人間性が悪いからではないことがわかります。

こういったディスカッションを担当の方ともしながら
一緒に深めていくような形で一緒に仕事をしていきたいなと思っています。

本日もお読み頂きありがとうございました。

perspective496@gmail.com