感覚に勝利する 情報過多時代のストレスクリア
- 2021.04.07
- 心についての話
超情報化社会における脳疲労
超情報化社会と言われる昨今。
私たちの生物的な特性は今までにないストレスの形を示すようになっています。
超情報化社会の中では指数関数的に情報が増えていき、
今の私たちは一週間で中世の時代に生きた人たちの一生の情報を得るだとか、
そんな話を聞いたことがありますよね。
情報を高度に処理する能力は人間の専売特許でもありますが、
人間の中で最もエネルギー消費が激しい組織を考えた時、
脳は体の中の2%の質量しか持たないのにかかわらず、
そのエネルギー消費は全体の20%を占めると言われています。
皆さんも最近、以前よりも疲れやすくなったと感じることはありませんか?
それは年齢が老いたとか、そういう話ではなく、
脳の疲れによる原因が考えられます。
コロナ禍によって、身体的な活動量は多くの方が減ったと思われる中、
社会的な不安の情報や、何が正しいのか、間違っているのかわからないフェイクニュースだとか、
情報との出会いの中でストレスを感じるようになりました。
脳のエネルギー消費は今まで以上の何倍もの状況にあることが推察されますね。
こういった脳の疲労を意思決定疲れと言うのですが、
スマホの画面などを通して、情報を認識するたびに無意識の意思決定で心が走っているのです。
脳の反応によって心が勝手に走っている
心と脳を分けて整理するとするならば、
心は感情や考え、その土台となる感覚、意識を認識する主体。
脳は環境のデータをインプットし、感情や考えをアウトプットする入力・出力機となる道のようなイメージです。
映画のストーリーを構築し、そのストーリーを勝手に進行させるのが脳。
その映画を主人公のポジションで視聴しているのが心と例えることができます。
脳は過去の経験データを現象に重ねるので、
過去に構築した人や社会、環境との出会いのパターンで考えや感情を出力します。
このパターンは結論の決まった映画のようなもので、
人生の中でショックな経験などで構築した自分のイメージを
オートマチックに繰り返してしまう機能があります。
情報と出会った瞬間に心は脳の作った出口のない高速道路を走らされている状態にあるのです。
情報と出会えば出会うほど、すごい狭い道を何度も何度も走り続けるので、エネルギーが消耗され、
心が疲れていくわけですね。
皆さんも思い当たることはないでしょうか?
SNSを見ながら、相対比較をしたり、焦りを覚えたり、
そうでなくても何かをやらなきゃと常にタスクに追われているような感覚になったり、
上述した社会的な情勢の不安定さなども合わさって、
日常で不安や焦りの感情と出会いやすい構造があるのです。
では、こういったストレスあふれる状態を解決するためにどうしたらいいのでしょうか?
今迄のストレスの解決方法では制御しにくいぐらい、情報の量が膨大な昨今です。
例えば、何か休暇を取ろう!としたとき、
温泉に行こう!と思う人は多いはず。
だけど、温泉に行っても、頭の中があれやらなきゃ、これやらなきゃと忙しくて、
ゆっくり湯船につかっていられないという人もいるんじゃないでしょうか??
これからの時代に必要なストレスクリアの方法があると感じています
そのヒントは情報との出会い方を変化させることです。
これをリテラシー技術と呼んでいます。
そのイメージについて、次回の記事では「感覚に勝利する」という切り口で書いてみたいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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