感覚に勝利する 情報過多時代のストレスクリア その2

感覚に勝利する 情報過多時代のストレスクリア その2

情報化社会に必要となる新しいストレスクリアの方法とは?

脳の意思決定疲れが蔓延しやすい情報化社会。

前回記事では私たちが日常で疲れやすくなった原因として、脳の疲れという側面から書いてみました。

前回記事はこちら

心が脳の作った感情の高速道路をオートマチックに走ってしまう。

エネルギーが無駄に消費され疲れてしまうわけですね。

そんな時にどうやってこの課題をクリアするのか?

最近は「マインドフルネス」という手法も有名で取り入れている方もいるんじゃないかと思います。

マインドフルネスは福井県にある永平寺というお寺の禅のメソッドをアメリカが輸入し、

宗教的要素を取り除き、医療系のストレスクリアの方法としてパッケージ化したものです。

これがGoogleで取り入れられたこともあって、一気に有名になりましたよね。

マインドフルネスでは、雑念を静かにさせるために今ここの行為に集中をさせます。

例えば、呼吸だったり、食べ物をゆっくりと味わうことだったり、

行為そのものに集中するのです。



現代人が置かれている環境は、スマホやPCなど端末を見たりすれば、一気に頭の中に考えや感情が走るので、

これができるだけでもかなりのストレスクリアになるわけですね。

僕なんかは施術をするときにクライアントの体の状態や、自分の体の状態なんかとシンクロするときに

頭の考えが静かになって、調和するような感覚があるので、

こういう集中状態は理解ができる感覚です。

禅のメソッドなんかもパッケージ化して取り入れいる私達ですが、

実はこれだけでは情報とのやり取りが難しくなっていく時代にいくと感じています。

今ここのアクションに集中するだけでは、

情報との出会いのなかで落ち着いていられないぐらいの膨大な情報との出会いが待っている未来。

2030年では3日で知識の総量が2倍になると言われています。

そんな時代に私たちが情報との出会い方をどのように変化させていくのかは非常に重要な技術なのです。

感覚機能に任せるのではなく、感覚技術が必要になる

情報を私たちが認識するとき、

5感覚を通して世界を認識します。

自然と存在があって、その対象の模様形を認識し、そこに意味や価値をつける。

この一連のプロセスは無自覚のうちに実行されるわけですが、

これらはオートに働くもので、感覚機能ということができるのです。

受動的に生まれる感覚。

この感覚は非常に危うい感覚でもあるのです。

例えば、私たちが歩くとき、自分の足で歩いていると思います。

だけどこれは論理的に考えると当然のことなのですが、私たちは足だけでは歩けません。

足が動くためには心臓があって、その心臓が動くためには血液の酸素が必要になる。

その血液の酸素は植物が光合成をして生まれ、

植物が光合成をするためには太陽が必要である。

太陽が成り立つためには銀河系が必要で、

その銀河系が成り立つためには宇宙が必要になる。

その宇宙が成り立つためには、、、

というように私たちの行為が成り立つ背景にはすべての連鎖がつながって、

今ここの行為につながっているわけです。

この一部分だけを切り取って自分とすることは、自分の範囲を誤認することにもつながるわけですね。

自分という範囲を誤認して蓄積した情報データをもとに感覚は生まれます。

私たちは基本的に環境との出会いのなかで、無力さを経験するのです。

宇宙や環境よりも小さい自分。

親や社会よりも後に生まれた自分はそのルールを受け入れる側にならざるを得ない。

時に自分の要求が叶わない我慢を強いられる場面とも出会うでしょう。

私たちの感覚のベースは、常に影響を受ける側となる設計をされているのです。

すなわち、感覚が自然に働く感覚機能の状態では、

情報との出会いは常に情報に翻弄される側になってしまうのです。

ここで重要になるのが、感覚を自ら設計する力です。

今自然と生まれる当たり前に私たちが感じる5感覚。

これに勝利することができる能動的な感覚。

感覚の技術が必要になってくるのです。

感覚に勝利するためには、今ここの感覚が綺麗に実在していないことがわかる感覚、

すべてをゼロ化するALL ZERO化感覚を手に入れることが重要です。

仏教でいう空即是色、色即是空。

空と呼ばれる、境界線のない世界が、今ここ境界線が生まれている世界、色と一つであるということがわかる。

今ここ感覚が成り立たない世界、イメージすることも認識することもできない世界が理解できること。

目で見ているけど見ていない。

耳で聞いてるけど聞いていない。

境界線のない絶対尊厳の世界。

それが心の実態。

そこが自分であることにチューニングすること。

それが、脳の作り出す映画を見ている本当の自分そのもの。


心の実態は脳の情報に影響されず、

どこまでもどこまでも大きく、

どこまでも速く、どこまでも柔らかい強烈な動きそのもの。

この心の境地そのものに私たちの視座が立った時、世界の見え方は一変します。

脳で世界を自然に認識すれば、不安の大前提から、現象との出会いを感じ、

その現象をクリアするために何かを講じようとします。

心で世界を認識すれば、


絶対安心、絶対尊厳の海の中に、世界という現象と入れることができる。

だから、どんな出会いも楽しむことができるのです。


超情報化社会のなかで、情報とどのように出会うのか、

感覚に勝利するすごすぎる心の出発点のイメージを書いてみました。

このイメージを伝えるのはなかなか苦労がしますが、

ぜひ多くの方と共有ができたら嬉しいなと思っています。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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