無意識の偏見・アンコンシャスバイアスを生み出す大前提 その1
- 2021.03.25
- 徒然
LGBTやSDGsの話など、ダイバーシティ多様性について語られるときに
アンコンシャス バイアスという言葉が出てくることがあります。
無意識の偏見という意味のこの言葉。
社内における無意識の偏見を自覚し、越えていくことがよりよい組織の構築においても重要とされています。
アンコンシャスバイアスには組織において働くものや、
個人のなかで働くものなど、
内容的にいろいろとあるようですが、
これが作動する背景には、
何が起因するのでしょうか?
「無意識の~」と題されているように、基本的に無自覚に反応するのがアンコンシャスバイアスです。
無自覚に自分の物差しを振りかざした状態と捉えると面白いかも知れませんね。
まず、構造的なことから説明をするとこの反応、何によって起こるのかといえば、
脳の機械的な反応によるものから生まれてきます。
脳は環境の情報を5感覚を通してインプットします。
そしてインプットした情報を編集して意識として出力します。
この出力した際に感情や価値観の大前提が働くわけですね。
過去を今に結び付ける脳の機能
私たちの脳は過去の体験イメージを土台にして意識を出力します。
実は私たちの見ている世界は、客観的にその世界を観ているわけではなく、
脳が編集した結果物を見ているわけです。
これは何故かというと、常に細かく外界を認識してそれを出力する構造だと
脳のエネルギー消費量が半端じゃないことになるから。
脳は楽をするために過去の経験データの映像も活用しながら、
現実から得た情報と紐づけて出力するのです。
イメージ的にはインターネットを活用した際に一度見たサイトは早く見れるようになると思います。
これはキャッシュとしてウェブサイトのデータの一部を保存しておくことで、
表示時間の短縮に成功しているわけですが、
そのようなイメージで私たちは世界を観るときに過去を見るようになっているのです。
主に幼少期に何か問題が起きたときに自分の無力さや自己否定する解析を習慣化した人は、
同じように問題が目の前に来た時に無力さの解析が条件反射で出てきます。
感情のパターンはその方の背景によって多様な反応を示すと思います。
何かの特定の価値観は教育や国家、時代などによっても形成されていきますね。
このようにその方の経験の背景によってつくられるアンコンシャスバイアス。
イメージを例えるなら、それぞれのコップに注がれている内容がまったく違う私たち。
集団の中で同調圧力が生まれることも、
お互いの大前提が違う中では何か意見を言うことがリスクのように見えやすいことも納得しやすいです。
私たちは世界を認識する際に常に無自覚に携帯しているものさし(バイアス)を振りかざしているのです。
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本日もお読みいただきありがとうございました。
明日はアンコンシャスバイアスについてさらに深めて書いてみたいと思います!
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