不安の感情から自由になるためのエッセンシャルポイントその2
- 2021.03.18
- 徒然
目次
不安の感情から自由になるために
前回記事では、不安の多い現代社会の中で、不安の考えを解消するためにどうしたらよいのかということを考え記事を書きました。
第1回目
不安へのアプローチは様々なレイヤーへの介入することができますが、
アインシュタインの言葉である
「問題を解決するためには問題が生まれた次元では解決は難しい」
を引用し、
実は不安を根本的に解消するためにはよりエッセンシャル(本質的)なポイントがあるというお話をしました。
そのポイントとは、人間そのものに対する新しい定義。
それを理解するためには脳と心を分けることが必要になっていきます。
今日は私たちの脳について触れてみたいと考えています。
私たちが当たり前に使っている脳というVRヘッドセット
皆さんはVRのヘッドセットを付けたことはありますか?
最近では大分様々な技術が浸透しましたよね。
不動産の内覧会とか、医療などの現場とか、ゲーム体験とか、様々な分野で活用されています。
一度、ゲームなどを体験するとビックリしますが、
だんだんとつけているとその見ている世界に自分が入っているような感覚になっていきます。
実は私たちの見ている世界は脳が5感覚を集めて編集した映像データを見ています。
この編集の際には脳自体の処理を軽減するために
インターネットで以前に見たページを見る際にはキャッシュという形で、データを保存して表示を早くするように
記憶を土台にしてだいたいこんな感じという風にデータを編集して出力しています。
例えば壁のシミが顔に見えるというのも、過去の記憶データを現象に当てはめるから見えるわけです。
この脳の機能を「書き込み」と言ったりするわけですが、
要約すると私たちは過去の経験データを土台にして世界を見ています。
共通土台はないけど共通土台があるように思ってしまう
私たちは一人一人が脳のVRをつけていて、そのことに自覚も無ければ疑問を持つこともありません。
そのようにとらえると実は大いなる問題が生まれる構造があるのです。
当然ですが、私たち一人一人は、人生のなかで経験してきたデータが違います。
世代、兄弟構成、地域、国、親、教育などなど
双子であっても上か下かでも受け取る情報はまったく変わりますし、
誰一人として同じ経験をしてきたという人はいないのです。
「アップル」という単語を思い浮かべたときに
赤でイメージする人、りんごでイメージする人、アイフォンでイメージする人、ジョブスでイメージする人、
様々な人がいると思います。
同じ事柄を見てもその人の数だけ映画が流れているような状態。
そのようにとらえたときに、
実は私たちは「心の観点から見ると誰一人として同じ世界にいない」ということなのです。
共通土台が実はないのに、共通土台があるように思ってしまう。
人間は視線を共有できることで高度なチームプレーができ、動物を制圧することができたと言います。
だけどその出発は、本質的にはバラバラという限界があるのです。
このことは自分が何かを発信することはビックリするような出来事が世界では起こるということ。
人間関係は摩擦や衝突、誤解の温床 と言い換えることができます。
社会や目の前にいる人の基準から自分が外れれば排除される不安や怖さが生まれる。
関係の中で受け入れられる安心感よりは排除される不安感の方が強くなりやすい構造があるわけです。
この中で社会の変化は激しく、一人一人の基準もスマホやITの発達により、その人個人の基準が強化され、
さらにバラバラになっていきますから、
自分が世界から外れてしまうような、そんな不安感は時代を経るごとに強くなっていくわけです。
私たちは脳で世界を見ている限り、不安が生まれる構造にある。
脳で認識する人間とは体の範囲を指します。
「自分」とは体であると認識している状態です。
では、新しい人間の定義とは??
次回は脳と心を対比しながら、人間に対する新しい定義について触れていこうと思っています。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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