つながりを構築することが新しい価値を生み出す。GAFAのその先へ。
- 2019.03.07
- 徒然
今、Googleやapple、Facebook、Amazon世界を牽引する4大IT企業ですが、これらの頭文字をとって『GAFA』という風に読んでいます。
この4企業の時価総額の合計は350兆円ほど。
これはインドやイギリスのGDP に相当する額です。
これほどまでにGAFAが力を持つようになったのも、革新的なサービスを通して可能にしたことです。それはつながりを生み出して利益を生み出す仕組みを開発したことによります。
たとえばgoogle はインターネット上を検索を通して世界中の情報をつなぎ、
apple は誰もが参入できるよう、OSを公開し、アプリ開発のプラットホームを解放することで利益を作りました。
amazon は全ての商品をワンクリックで購入できるようにつなげ、
様々な電子書籍や映像などもつなげています。
Facebookは世界中の誰とでも繋がることができる仕組みを構築しました。
このことは、何かをつなげたときに、新しい価値が誕生するという象徴でもあり、
ある意味これからの時代にはこの4大企業以上に新しいつながりを作れるのかがカギになると考えています。
しかし、これらの企業によって様々なものがつながっていく時代ですが、私たちの繋がり能力の現在地がどうなっているのかを見れば、
鬱や自殺、殺人や戦争はなくならず、
人間関係がめんどくさいという人も多いのではないかと思います。
基本的に人と人が出会うことはめんどくさいことを生み出すのが人間なのです。
繋がりがつながる繋がりが増えれば増えるほど、
価値観は多様化して、なかなか企業さんでも一つの方向に向かって走っていくことも難しい時代に来ています。
なぜならば企業というのはある目的を遂行するために、
企業が要求する部分的な機能を発揮することを求められます。
しかしその状態ではその人の全部を使って欲しいわけではなくて、
どうしても限定された範囲が求められるわけです。
そうなった時にその人の持っているリソースの全てを使えるわけではなく、
ある一部分しか使われなくなっていくことは、それ以外の部分が殺されるということにもつながりますし、
かといって、そういった本人なりの良かれがかえって組織全体に問題を起こしたりすることもあるかと思います。
マネジメントをしている人達も、従業員のやる気を引き出したいけれど、
やる気を邪魔にさせないために本人たちの主体性が育つように応援したいと思っている方は多いと思います。
しかし、現場の状況によってはその本人の行為が問題を引き起こしている場合もあり、
それを咎めることでその従業員のやる気を削いでしまうことになるんじゃないかと悩んでいる経営者のかたやびらの方達も多いのではないかと思います。
今の若い子達はゆとり世代やさとり世代と呼ばれるように、
昔ながらの会社のために頑張り続けるだとか、
そういった価値観だけで動ける人というのはむしろ稀になってきていると感じています。
そのように時代的に価値観が変化していく中で、どのような舵取りが必要になるのかを考えることは、
これからの時代に生きる我々にとって、重要な問題意識であると感じています。
私たちの元々持っている組織に対する物の見方が変化していくことが必要であると考えています。
これは私の恩師の言葉ですが、
今まで地球上には組織は誕生したことはなく、
あえて集団というレベルとしか言えません。。
それぐらい、今までの組織というものは人間一人一人の尊厳性を破壊しているのです。
というもの。
当たり前のように会社にとって必要とされる、部分の仕事をこなしていく、
今の企業のあり方に対して、大きな問題があるのではないかと、
多くの人が薄々気づいてきているのではないかと思いますし、
そういった問題意識を持つ、経営者の方も多いのではないかと思います。
組織とは本来、所属する一人に内在する可能性を最大限に発揮させ、相互作用していくことを応援する機能を持つものです。
しかしこれが、我慢して所属するというのが当たり前になっている現在地。
これは社内環境やシステム的な要素だけでなく、根本的な原因は人間の認識構造にあるのです。
うちの企業では可能性を十分に発揮しているとか、
従業員のやる気を十分に引き出すことができていると、
そのようにお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、あえてここで定義したいことは、
人間の本来の可能性というものは無限の可能性であり、
経営者やリーダーさんの持つ、人間とはこうだという大前提に影響し、
その範囲の中で従業員や構成員は動くようになっているのです。
このような話をすると自分の今のやり方を否定されるような感覚になりやすいのが私たちの無意識的な情報のキャッチの仕方になりますが、
あえて新しい世界と出会う気持ちで出会っていただくことで、新しい外の概念を取り入れることができます。
あえて、そのようにこれまでの私たちの取り組みを未熟を備えていたものとして、とらえたときに
実はまだ私たちは人間とは何かという規定が明確にできていないのです。
そのためそれぞれの良かれとする中で判断するようになっているので、
なかなかお互いのよしとするところが融合されにくいという構造を持っています。
未来学者のアルビン・トフラーもこれからの時代は人間に対する再規定が必要であると述べていますし、
本来の人間とは何なのかを考えることは、
心とは何か?自由意志とは何か?
ということ考えることと同じになります。
心とは何かを考えた時に、実は私たちの中にある信念や考えや感情など、
成り立つものは本来の人間の可能性からすると部分であり、本質ではないと定義することができるのです。
このことは、お互いの意見に執着しない心の境地を創るためには重要な考え方となります。
お互いの考えや感情から自由になれる状態になった時に、
お互いの意見の違いは融合することができるようになります。
それはつまり共通土台を認識構造の中に持てるということで、
人と人が繋がるために必要な能力となるのです。
科学技術は物質を変化させることに成功し、人間以外を接続させることに成功しました。
これからは人間の無意識と意識、物質と非物質の境界線を外し、変化させる認識技術が必要になります。
これにより、GAFAもアプローチしていない、巨大な心的ネットワークの構築を可能にし、
人の尊厳性が破壊されず、多様な出会いを楽しむことができる社会構造を創ることが可能になります。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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