人工知能の時代のその先へ~『自己超越』という世界観~

人工知能の時代のその先へ~『自己超越』という世界観~

6/12の朝は札幌西倫理法人会様で講話をさせていただきました。

セラピスト向けではない公式的な講演は

今回がはじめてかも。。

倫理法人会についてはこちらの記事へ‼

非常にありがたいことに総勢で70名以上の方にお集まりいただきました。

そのなかには沢山のお知り合いのかたにもご参加いただき、

非常に嬉しい気持ちになりました。

さて今回お伝えしたテーマが、

『人工知能全盛時代に必要とされる在り方の変化 知のパラダイムから無知のパラダイムへ』

このテーマを聞いてワクワクできるかたは是非とも話しましょう。

目次

急速な時代の変化に備えてる?

新しい時代、テクノロジーの進化はわたしたちのライフスタイルを大きく変化させます。

これは望む、望まないとに関わらず
確実に来ることです。

そこに対して、どんな準備をするのか?

悲観的になることも楽観的になる必要もなく

備えることが必要であると考えています。

10年前、ここまでLineやfacebook、その他様々なSNSが当たり前になる生き方を想像できたでしょうか。

今ではそういったポイントも考えてアプローチをしないと

難しい時代になっていますよね。

ではどのような変化がわたしたちに求められるのでしょうか?

わたしは、

人工知能の時代における非常に重な課題、

人類に与えられた最後の課題として立ちはだかることが、

『人と人がわかり合い、違いを融合させていくこと』

にあると考えています。

個人の意思決定や集団の意思決定が

人工知能により最適化されたとしても、

人と人とが心からわかりあい、

アイディアとアイディアを遠慮なく交流し

融合させること。

違いをひとつにできる能力。

これは人類の歴史のなかでまだ解決できていない問題です。

このことはいまだに戦争がなくならないことにもつながります。

そして、その変化を産み出すためのキーワードになるのが

『自己超越』というイメージです。

マズロの5段階の欲求は有名ですが、

晩年にマズローが自己実現のその先の欲求として、

自己超越という概念を提唱しています。

新しい時代の変化のキーワード『自己超越』

相互理解という観点でみれば

自分という枠から外に出たときに、

自分の経験値の眼鏡が外れ、

相手そのものになることができ、理解をすることができます。

自己実現をするためにも、

自分という枠の中にいては

自分の全てを余すことなく使いきることはできません。

自己超越=『個人の成長と組織の成長がイコールになること』

このような能力をもった個人が集まる集団はどのようになるのかと言えば、

個人の成長・進化が、抵抗なく集団の進化・成長につながるようになります。

違いが生まれると不和は生まれるもの。

今までの集団は違いの発生を形のある秩序で抑制し

我慢を強いてきました。

フレデリック・ラルー著の「ティール組織」でも、

進化型の組織に所属する個人の変化の方向性として、

ホールネス(全体性)という形で語られており、

この自己超越という世界観と同様のイメージであると感じています。

聖人たちは、この世界観を様々な表現で伝達しようとして来ました。

空や道、神や愛、ワンネスと語られるようなものです。

しかし、このイメージは客観的に共通認識を図ることは非常に困難でした。

当然ですが『自分』を越えた世界は

自分のイメージの外です。

そのイメージをイメージすることは難しく、

そもそもそれをイメージをした瞬間にイメージの中になりますから、

イメージの外という定義からずれてしまいます。

そのため、古くからこの世界観に到達することは感覚的にその境地にいくしかないとされており、

これは『不立文字』と呼ばれ、

人間の言語や論理で表現・定義することは不可能である、とされてきました。

これが今までの人類の認識の変化へのチャレンジの歴史であります。

人間の論理や言語では定義することができない。

これは共通認識が図れないということです。

そのため、個人の経験は主観的な体験にとどまり、

共有が困難であり、再現性が低くなります。

このことは聖人と呼ばれる人たちが生まれたとしても

コピーが生まれないという人類の涙の歴史でもありました。

自己超越の世界観を文化レベルで持っている国『日本』

そんな人類の知の最先端のエッセンスである自己超越の世界観。

自己実現をやりきったアメリカでは

今、このことが当たり前に取り入れられるようになってきています。

マインドフルネスやトランスパーソナル心理学、

東洋の禅の世界観を積極的に取り入れようとしているわけです。

日本語にはその本質のエッセンスを感じる表現が沢山あり、

この感覚が日本の文化のなかに古来からある感覚であることが伺えます。

これは、日本の魂のなかに世界に発信できる究極の知恵であるとわたしは感じています。

わたしは今、nTechという教育・技術を通して

この自己超越という世界観を活用した新しい個人、新しいコミュニティづくりを始めました。

これは持続可能な健康づくりを可能にするために必要です。

新しい人間の在り方は教育が産み出す

私見になりますが、倫理法人会様の実践はこの自己超越を産み出すための実践であると考えています。

そして、この実践が昭和20年から継続されているムーブメントであることに驚嘆しています。

このような実践・学びの場があることは

日本の誇りであり、
世界の誇りであると感じています。

人間の進化

その時代的なメッセージをもったわたしたちが共に前をみて、

歩めることに感謝しています。

有りがたいことに

今回の講話を通して、新たなお話をする機会を何件か頂き、

中には企業からの研修のご依頼をいただくこともありました。

何よりもわたし自身のメッセージを明確にできたことは

人生の財産です。

こういったご縁を頂けたこと、

本当に感謝しております。

ご参加いただいた皆様、

講話の機会を頂いた札幌西倫理法人会の田村会長、ご縁を頂いた二木さん。

本当にありがとうございました。

講演、セッション、ワークショップのご依頼、お問い合わせはメールアドレスか、問い合わせフォームまでご連絡ください。

セッションメニュー 問い合わせフォーム

tell:080-1301-6374

mail:perspective496@gmail.com

—–Mission-Link—–