思った通りに人生をつくるための文化的なDNAという概念 その2

思った通りに人生をつくるための文化的なDNAという概念 その2

目次

複製(コピー)する基本情報・基本単位であるDNA

前回記事では私たちの中に眠っているDNAという概念から、

コピーする基本情報となるDNAが実は体のDNAだけではなく、

体の外にもある様々な知識や技術、職業など、文化的活動をコピーする要素として、

文化的なDNAというものがあることをお話してきました。

認識論の観点から言うと認識と存在は分けて考えることができません。

その観点から整理すれば人は一人一人が宇宙を所有しているとなるのです。

実はあなたが見ている様々な現実での結論は、

同じ宇宙をコピーし続けるDNAがあるから。

思った通りにいかない現実と直面するときに、

実はその原因はコピーされる文化的なDNAが不完全であるからと解釈することができます。

なぜ、私たちの文化的なDNAは不完全であるのか。

そこについて考えてみたいと思います。

思った通りに行かないことが自然に起きる不完全な文化的なDNAとは

私たちが動物たちを制圧し、地球の覇者にもなれた理由。

それは視線を共有できたことにあると言われています。

視線の共有は模倣を生み、協力関係の強烈な進化を引き起こします。

このことがとても画期的でした。

ですが一人一人が幸せに溢れ、チャレンジや可能性があふれる今となっているでしょうか。

戦争はなくならず、経済の格差は修復不可能なまでに拡大していると言われています。

この世界的な課題を生み出すことが人間の終点なのであれば絶望であると感じますね。

この結論になった世界の根本原因は文化的DNAが不完全であるからと言えるのです。

出発がバラバラというシンプルな問題

不完全な文化的なDNA。その理由は出発がバラバラであること。

私達は協力関係を作る際に現実画面の情報で共有をします。

これは認識の結果を共有して協力関係をつくるわけですが、

出発が共有できていないのです。

出発がバラバラであれば、人間関係は本質的に孤独です。

何か一つにまとめようとすれば、当然我慢や問題が生まれます。

この秩序の作り方の限界を

王、神といった概念でまとめ、暴力で無理やりまとめてきました。

当然その時代には多くの問題もあり、民衆が立ち上がって一人一人が王になれるよ!と経済の力で先導しようとしたのが近代化です。

民主主義や資本主義の誕生、

その資本主義へのアンチテーゼとなる共産主義の誕生。

お金の論理で人をまとめようとする資本主義。

共産主義も権力や財力の力によって結果的に無理やり人をまとめる構造です。

どちらもそうですが、

よくよくみると出発がバラバラな問題は解決できず、今の社会の様々な問題をつくる原因ともなっているのです。

シンプルにその限界を言えば、違う前提を持つ人がいれば、協力関係を作る際は大前提が不安が生まれます。

人間という存在が何かを分からず、体の範囲を自分と思えば、

関係性のなかで怯え、環境に対して反射的になるしかありません。

このように出発がそれぞれの脳の観点からスタートし、見えている現実の結果から解析することは問題を引き起こす根本原因なのです。

次回の記事では不完全な文化的DNAをどう解決していくのかについて書いてみたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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