人が変われるという確信 原因編
目次
人は変わることは難しい
すっかり雪景色になった札幌
先日、とある経営者のかたとお会いしたとき、
『人は変わることは難しい』
そんな話が出ました。
この言葉は深く人と関わる方だからこそ見えてくる
とても深い洞察だと感じています。
皆さんは人は変われると思いますか?
それとも変われないと思いますか?
どのようにお考えでしょうか?
僕もこの悩みはずっとありました。
様々なセミナーに参加して
いつも自分が変わるために頑張ってきました。
そして当時のクライアントや、セミナーの受講生になんとか変化していただきたいと頑張ってきました。
結果、上がったり下がったりするクライアント、はたまたそんな自分すらも見つめるたびに、
自分の無力感や無価値観を蓄積したことを覚えています。
特にセミナー講師なんてものは
随分諦めを蓄積しましたよ笑
でもその考えは今明確に変化をしています。
僕の今の仕事は
『人の本物の変化とは何なのかを定義し
その意味と価値を共有し、
実感、実践、習慣化し、仲間と共有・共感してもらうことで
人間の変化に対する確信をもてる生き方を案内すること』
にあります。
そもそも人が『変わった』とはどういうこと?
改めて考えたとき皆さんは人の『変化』をどのように定義するのでしょうか?
変化とは、ある状態Aからある状態Bに移行すること
つまりAとBの境界線が明確であることが必要な要素になります。
最近は研修のお陰もあり、
自分達の価値の言語化など
ミッションリンクでも、
改めて来年に向けてディスカッションすることが多いのですが、
出会いの中で、こんな本質的なテーマを頂けたこともあり、
私たちの中にあるものを言語化して整理をしてみています。
実は変化を定義することって難しい
変化の構造がAとBの境界線を引くことならば、
Aとはどんな状態であり、
Bとはどんな状態でしょうか?
実は私たちはこの境界線を何となくで引いているのです。
実は私たちは始まりと終わりを区切ることさえ困難。
例えば『ハサミを使って紙を切る』
この行為の始まりはどこでしょうか?
ハサミを持つ瞬間?
ハサミを動かす瞬間?
ハサミが紙に触れる瞬間?
そして終わりはどこでしょうか?
ハサミで紙を切った瞬間?
ハサミを離した瞬間?
このように考えると始まりと終わりが曖昧な状態であるのに、
何となくの雰囲気で行為全体の判断をしていたりしますよね。
できている/できていない
やれている/やれていない
この境界線も実は曖昧!
なのに私たちは観念のなかの自分のできているとかできていないとか
変われているとか変われていないとかの思い込みに固定されてしまう。
そんな構造の中にいるのです。
非常に不思議な話です。
このような私たちの脳の構造的な原因もありながら
そもそも変化を定義するのも難しいというのが私たちの現在地なのです。
変化をできない原因は私たちの脳にあり
脳は曖昧な経験のイメージの中で
過去とひもづけ、
自らのアイデンティティ(自分はこんな人間だというイメージ)や、
関係性のイメージの固定を産み出します。
実は『脳』を使った解析をしている限り、
この固定の機能からは自由になれないのです。
原子や素粒子の世界は超高速の運動の世界
この宇宙ですらも超高速で動いています。
宇宙自然のすべてが動いているなかで
唯一固定できるものは
人間の固定観念
と言えるぐらい強固なものなのです。
固定を産み出す脳のアートを見ているのが今の私たち。
逆に解析すれば、
その固定をいかに作るかが宇宙の歴史と言うこともできるぐらい強固なものなのです。
核爆弾が落ちても、
地震が起きても、
津波が起きても、
戦争は無くならない。
殺人も自殺も無くならない。
あえて厳しく言えば、人類は生まれて500万年間、
根本的な変化は出来ていません。
その理由は
・変化に対する定義が曖昧だったこと(共有可能な変化の定義がない)
・変化できない原因が何なのかが不明確であったこと(正確な問題意識を持てなかったこと)
・正確な問題意識がないため、本物の変化とは何なのかを定義することができなかったこと
にあります。
これらの人類の限界である脳の固定の機能のなかにいることは
個人の経験の中に閉ざされた世界ということができます。
違いから出発するそれは、
共通土台を持つことができない本質的な不安と恐怖がありました。
この脳の機能を解除することは
初めて共通の土台をもてる世界です。
それは言葉では表せないぐらいの
安心感・リラックスと緊張感と集中の状態
アイディアや可能性という人間の機能を最大まで使いきる
ワクワクの生き方です。
自ら望む変化をデザインし、その設計図を仲間と共有・共感し
チームプレーを楽しみながら、
一個一個の今を未来や目標とするものに向かって
常に獲得し蓄積し続ける生き方。
人と出会えば出会うほど
夢が相互作用し大きくなっていく状態。
その状態で目標や数字に走りきる。
特に今、組織や会社を持つ、中心となるかたとは
この目線を共有し、人生の経営者、時代の経営者となりながら未来を共に創っていきたいと考えています。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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