今、リーダーたちに伝えたいこと。人がまとまることへのチャレンジ

今、リーダーたちに伝えたいこと。人がまとまることへのチャレンジ

最近、クライアントさんからの相談で職員さんとの関係について相談を受けることがありました。

ある職員さんとの関係の中で感情的なやり取りがあり、
その内容がエスカレートしていくなかで、暴発するような出来事があったとのこと。

そんな時にどんな対応をしていけばいいのかという相談でした。

僕の中でこういった出来事があったとき、
どう出来事に対応するかの前にどう物事を見るかということが大事だと感じています。

基本的に、人を雇う経営者の方というのは
本当に困難なことにチャレンジをしていると僕は感じています。

何故なら、人と人が気持ちよく協力関係を創っていくのは本当に難しいことであると感じているから。

私たち一人一人は大前提がまったく違う世界に生きている存在です。
それぞれの人生の範囲、過去の経験は異なり、その経験のデータを通して世界を見ています。
そのため、私達は誰一人として同じ世界を見ることはできないという構造を持っています。

このことは本質的に人間関係はずれるもの、摩擦するもの、衝突するものであり、
それを起こらないようにするためにはどこかで妥協点を見つけるか、我慢をするかしかないのです。

昔は王様の権力で強制的に我慢をさせていましたが、
今の時代はお金の力で我慢をさせるのが一般的です。

しかし、お金の論理で人を従わせられるならまだしも
今の若い世代はお金よりも休みが欲しいという声が聞こえるぐらい
お金で人が動けない時代に来ていると言われています。

そんな中で、人と人がまとまることはとても簡単なことではないと感じています。
スマートフォンも登場し、一人一人が大量の情報と出会い、
価値観や考え方もバラバラになっていく時代。

そんな社会や時代の背景もありながら、人間が持つ本質的な限界を超え、
そこにチャレンジをしているリーダーたちには本当に敬意が生まれますし、

人間がこれまで越えられなかった限界にチャレンジをしている自負を
リーダー自身にも構成員の方にも持っていただきたいと思っているのです。

そんなプロセスの渦中に自分たちがあることをまず理解することが
具体的な対応策をする前に大事なことだと感じています。

お相手の心はこちらは予測することはできますが、
最終的な判断の権限は相手にあります。

出会った中でどうなるかは半分は権利が相手にあるのです。

そのため、現象は様々なことが起こります。
しかしどんな出来事が起きても変化し続けやり続けることができる。

この目線を育てることが何より大事だと感じています。
今回は具体的な対応よりは、取り組む前の大前提の姿勢について書かせて頂きました。

しかし、この目線が育つことがどんな対応策を実行できることよりも
大事なことではないかと感じています。

ぜひ、リーダーの方たち、組織を持つ人たち、所属する人たちには
自分たちがチャレンジする課題の本質を理解し、プライドを持ってほしいと思っています。

本日もお読みいただきありがとうございました。
perspective496@gmail.com