久しぶりの治療家のセミナーの参加 沓脱正計先生の話を聞いて
- 2021.04.05
- 徒然
今日はお久しぶりに治療家向けのセミナーに参加させて頂きました。
北海道の札幌市でくつぬぎ手技治療院を経営されながら、全国各地でも手技療法をお伝えする講師としてもご活躍されている沓脱正計先生のお話。
以前からご縁を頂いている鹿児島でベル通り整骨院を経営されている坂井智志先生のご紹介でした。
内容は沓脱先生の臨床25年で培われたご自身の「治療観」というテーマで、
どんな風に臨床と向き合っているのか?
その土台にある哲学について学ぶ時間を頂きました。
シンプルに言って、すごく面白かったです。
僕もセラピストでもあるので、現場に向き合うときに少しずつですが、
臨床観とか人と向き合う哲学のようなものが整理されてきていることを感じます。(なんだかんだ理学療法士として臨床に出て12年ぐらいになるようです。現在33歳)
「その人を現すのはどんな「問い」を持っているのかだと思っています。僕自身のもっている問いからお伝えしますね。」
と、先生の持っている「問い」からバックボーンについてのお話が始まった今回。
あ~、この時点で深い人間に対する考察のある方だな~と感動しましたw
その問いをベースに構築された治療観。
治療観は言い換えるなら、哲学、モットー、スタイル、精神的な支柱。
先生のお言葉を引用するなら、
不安定で不確実な臨床のなかで、その状態に図太く居続けられる図太さがセラピストに求められる。
現場に向き合いながら、先生が学ばれた根っこには僕が感じたことは深い人間が変化し変わっていけるという信頼と、
変われないことも含めて受け止められる粘り強さと、
でもそこに対して見つめながらいつでも一発かましていけるような余裕のある
常に思考停止しない先生の在り方が見えました。
「一期一笑」「立派な枝ぶり」
一期一笑の意味するところは先生の治療院のホームページにもあります。
「ひとり(一)でいるその時(一期)、微笑んでいることができる」
立派な枝ぶりとは先生のお師匠となる先生のお言葉らしく、
盆栽を人に例えて考えた時、左右対称でまっすぐな盆栽はなく、
その様子を「立派な枝ぶり」と表現するそうで、
その人らしさが表現され、まさに立派な枝ぶりのように
その人がなっていけることを支援していくというものでした。
とっても素敵ですよね。
そういった人に対する寛容さと、可能性を信じる心と、でも現場で出会う難しさとを
本当に沢山の試行錯誤されながらひとつの体系としてつむがれていること。
その出来上がった美しさにとても感動しましたし、
そんなお話を聞けたことが、とても嬉しい気持ちになりました。
(こういう感じの何とも言えないいろんな想いがつまった話に心が震えますw)
もうひとつ、感動したものが原因に対する考え方。
真なる「原因」に到達することは難しく、全ては深い浅いはあれど対症療法である。
効果の持続性などの際はあっても、
原因を固定することで、思考を止めてしまうことが無いようにしている。
こんなお話もありました。
変化の激しい時代のなかで、原因と結果は現象のひとつの一側面であり、絶対ではない。
AIなど人間を越える知を更新し続ける存在が生まれる現代のなかで、
知や経験への固定はリスクであると考えます。
そんなことを示唆するとても重要なお話だったと思います。
ちなみに、こんな本質的で真摯な感じのする先生の取り扱う治療手技は
業界でも痛いと有名な治療手技だそうですw
その手技を実践される理由も、ご自身の特性もありますが業界全体を考えた素敵な理由でしたよ!
僕自身も一通りお話をお聞きし、
最近の現場のことを振り返り、整理がされるものが沢山ありました~!
いや~面白かったです。
僕の中で、今回のお話はセラピストという範疇に関係なく、
今の時代に生きる私たちにとってとてもヒントとなる内容だと感じています。
先生の施術が受けてみたい方はこちらで受けられます!
4月17日~18日は鹿児島にてセミナーも開催されるようです!
日時:2021年4月17日(土)・18日(日)
開催内容:
〇17日 18時~21時
「教えて!ぬぎ先生」沓脱先生への手技療法の質問を実技を交えて懇切丁寧に説明いたします
〇18日 9時半~17時半
「手技療法の寺子屋 腰痛へのアプローチ編」 実際の臨床で多いであろう腰痛。
マニュアルセラピーでどのようにアプローチしていくのか?
身体を楽に使う「楽操」をモットーに、実技を中心にお伝えしていきます
・ 受講料:17日のみ8000円 18日のみ18000円 両日23000円
・ 問い合わせ先 鹿児島学びの朋 坂井まで
satoyan_jtss@yahoo.co.jp
099-250-6716 ベル通り整骨院
本日もお読みいただきありがとうございました。
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