分断する言語とつながりを認識する言語
- 2022.09.09
- 徒然
私たちが取り扱う言語には重大な欠陥がある。
それはある存在に名前を付け
その存在が実在するように錯覚することにある。
主語と述語というワナ。
「スマートフォン」といったとき
私たちは端末を指してスマートフォンという。
だけど、スマートフォンが持続的に機能するためには
発電所からのたゆまない電力供給がなければ成り立たない。
スマホの設計、作成、販売会社、発電所、そこに関わる諸々の人。
それらすべてが一つのシステムのようにスマートフォンの端末っぽくあらわれている。
そうやってつながりを辿っていくと
切れるところはどこにもないのだけれど
私たちは「スマートフォン」が
あたかも分離してそこに存在しているように思ってしまう。
これは自分に対してもそう。
身体の範囲だけで自分と思ってしまうが
実は周囲の人間も、親も、社会も自然環境も、宇宙も
すべてが協力関係をしながら
今ここが成り立っている。
その事実を忘れて、体の範囲の自分の無力さを責めたり、
相手を責めたりすることは
言葉が見つからないけど、愚かとも言えるし
悲しいことだよね。
すべてのつながりを認識し
今ここをデザインする力を持つ人間に
バージョンアップしていくことが
これからの時代に必要なスキルだと感じている。
そのカギは言語のアップデート。
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