あえて困難である道を選ぶ意義

あえて困難である道を選ぶ意義

僕には3人ほど、人生の師匠がいる。

その中のお一人は韓国人の方。

その方は26年前に日本の地で、人間が到達不可能だったこの世界の根源である 究極の本質世界 に到達した。

釈迦やイエス、孔子や老子といった人たちが様々な表現で語った世界。

「空」といったり、「愛」といったり、「道」といったり。

多くの聖人が、比喩だったり抽象的な概念で表現したものを

誰もがその境地に行けるよう、究極の本質世界の構造そのもの

真っ向勝負でイメージを伴うシンプルな数式に落とし込み教育体系化した。

彼はその世界を観た時、直感した。

これは人類誰もがその境地に行き、うつや自殺、戦争もない世の中につながる大きな革新の一歩となると。

そしてこのメッセージを自分に送ってくれた日本が、

世界に新しい教育としてメッセージする希望の集団になっていくことを。

それ以来、彼は26年間一貫して日本の希望を語り続けている。

先日、その彼に質問する場があった。

そこである質問が出た。


「何故、日本で先生は活動されるのですか?」


彼は答えた。大きく理由は2つあると。

まず、日本の持つポテンシャルパワーについて。

日本の文化的背景。

明治維新の歴史的な意義。

戦争の敗戦と日本の決断。

最近のアニメ作品なんかも多くのメッセージが詰まったものだと話される。

それらは確かに日本人の自分たちも知らないような、興味深い話だった。

韓国人が日本でジャパンミッションを語る困難さ

そしてもう一つの理由。

韓国人である自分が日本でジャパンミッションを語ることの困難さの話だった。

韓国では反日教育があることはご存じの方も多いと思うが、

日本の中にも嫌韓の意識もある。

彼の話によれば嫌韓の意識は反日のそれより50倍すごいと。

その中でジャパンミッションを語ることがどれだけ受け入れられにくいのか。

そしてさらに今まで人間が到達不可能だった脳ではイメージ不可能な境地を伝達するのである。

一般的に見える商品を売るよりも、見えない商品(保険であるとか)を売ることは難しいと言われる。

その見えない商品よりも難しいのが、脳ではイメージ不可能な商品である。

これがどれだけ困難な道なのか。

地獄にも遊びに行くんだよ!

だけど彼は言った。

困難な道だからこそ、そこに行ったときにまだ眠っている潜在能力が花開かせることができる。

そして、二度と熱くならないと決断した日本を熱くすることができた時、

世界に広げることは容易だと話されていた。


「悟った人は最も困難な道を楽しく行くんだよ。

だから、私はこうして支えてくれる日本の仲間たちや、ここに集まってくれている皆さんが

本当に家族以上に大切なんだ。」


きっとそこにはたくさんの涙もあっただろう。

だけどそれを少しも感じさせないような飄々と語る彼を見て、

刃の上を渡るような緊張感を持ちながら、でもそれすらも楽しむような、凄みを感じた。

その時僕は、本当の問題が見え、そこに対する明確な希望の路が見えたのなら、

例え、それがまだ誰も歩いたことがない道であったとしても、

どんな姿勢で歩むのかを見させてもらった気がする。


「すべてがわかったのなら、地獄にも遊びに行くんだよ!」


そんな声が聞こえた感じがした。

今、コロナ禍において先が見えない中、多くの課題に私たちはぶつかっている。

誰も歩んだことがない道を歩む私たちがどんな心で日々を過ごすのか。

これからの未来をどんな心で、どのように解析していくのか。

超情報化社会に向かう中で、情報を編集・デザインする技術(リテラシー)の大事さ。

自分がどんな心でこうして文章を書くことも、人に話すことも、

困難な道を恐れない、そんな在り方でいたいと感じた。


興味の出た人は彼が定期発信しているマガジンを覗いてみてほしいと思う。
Noh Jesuリテラシーマガジン

本日もお読みいただきありがとうございました。

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